2005年10月31日

審判から見たプロ野球

最近、2段モーション禁止をきっかけに、審判団への注目が高まってます。そんな中、元セリーグ審判部長の田中俊幸氏が書かれた、「プロ野球 審判だからわかること」という本を借りてきて読んでます。
監督、選手とのエピソードや、誤審・トラブルの話など、普段は注目されない、審判からの視点で語られています。
で、この記事↓

審判側に反則投球見直しの動きも 中日紅白戦での混乱を報告(大本営)

「これではプロとして野球が成り立たなくなるということを報告しました。ただ、われわれとしてはルール通りに審判をしていこうということしか聞いていませんから、そうしていくしかない。これ以上のことは自分たちでは言えません」(渡田さん)

これまでも2段モーションは野球規則で禁止されてましたが、「実害が少ない」ので、セリーグ審判団の統一見解として、「セーフ」にしていたとのこと。
今回はルールどおりにいくということで、今まで現場の審判が決めてきた見解・解釈を変えていくわけです。

…一番大変なのは現場の審判なのかもしれない。


同じように、ルール通りの判定をしようというという動きは、以前「高めのストライクゾーン」でもありました。

01年に、メジャーで高めをとるように改定があり、翌02年に日本でも高めをとるように改められた。
シーズン前に、審判も申し合わせをし、監督会議でも了承され、コミッショナーからも審判に「今年からはこれでいく」と訓示があった。
当時、ボール2,3個分は高めにストライクゾーンが広がると騒がれたから、ご記憶のファンも多いと思う。
新しいといっても、「高めについても、ルールブック通りにする」ということだ。
しかし、審判の立場からすると、「高めのボール2個分高くとれ」とか、「外角をボール1個分広く取れ」と言われても、すぐに対応できるわけではない。
何しろ何十年間も、構えればその姿勢がパッと決まるように訓練してきた。その目の位置から、投球の高低や左右を見て、どこまでがストライクで、どこからがボールかをジャッジしてきた。
ところが、高めをとるとなると、目の高さをあげなければならない。いままでの視線では高めは見えないのだ。
何年も審判をやっているのに、そんなこともできないのかと思われるかもしれないが、球審が投球を見る姿勢をしていただければ、分かると思う。低く構えると高めに来る投球が見えなくなり、高く構えると低めが見えにくくなるはずだ。
(プロ野球 審判だからわかることより引用)


このときも審判が苦労したことが分かりますが、結局今はどうなったのかというと、曖昧になってしまったような気が。(以前2軍で、遠藤が観客のおじさんにそんなこと言ってたし)

今回は、審判よりもむしろ、投手のほうが何年もやってきたフォームを変えねばならない。だからこそ、ちゃんとした統一見解を審判だけでなく、監督や選手も理解できるようにしていかないといけないと思うのですが。今はまだそれができてないから、見解がはっきりしていないから、みな混乱してるんでしょう…。


作者の田中氏の意図と外れてきてしまうことがあるといけないので、過度な引用はやめますが、ほかにも審判からみたエピソードが数多く掲載されています。興味のある方はぜひどうぞ。
ドラゴンズ関連としては、落合博満・谷繁・岩瀬・福留の話や、野口のフォームについての話、ドラと橘高さんの事件、井上一樹の外野捕球での誤審事件などが載っています。
落合監督の現役時代の話は、「俺もプロだが審判もプロなんだからちゃんとしろ」と言いたげなエピソードもあり、大変興味深かったです。
posted by クラーク at 13:49 | Comment(3) | TrackBack(10) | 野球

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